きゃら蕗(伽羅蕗)を炊きました
2021年5月17日 / ブログ
野蕗の佃煮の季節です。いわゆる伽羅蕗なるものをじっくりと炊き上げました。まずは切って水にさらしてあく抜きしたのち 柔らかく湯がきます。
毎年のことですが蕗の佃煮が炊き上がるのを楽しみにしている方は多いのではないでしょうか?
確かにこの蕗の佃煮があるとそれだけでご飯があれば十分!なんて我が家のオーナーも言います。娘たちも暑い日などは蕗のお茶漬けですませる などと言います。ちなみにママシェフは蕗の佃煮のおにぎりが好きです。
伽羅蕗と言われるのは じっくりお醤油で炊き上げて茶色のいわゆる伽羅色に仕上げるため 伽羅蕗 と呼ばれるようになったとか。
野蕗はどこでもあるものではないのですが この辺りでは田んぼの畔などにもみられます。田植えの時期と重なり 畔の草刈りをするときにも蕗の群生のあたりは草を残して刈ったりします。又いくら田んぼの畔だからと言って 他所の田圃の蕗を採ることはしないのが地元の民の暗黙のルールということでしょうか。フキノトウは摘んで歩いても野蕗を採らないのは それだけみんな蕗が大切で貴重だからでしょう。
お客様の朝食にちょっと添えられる蕗ですが そんなものほど調理に手間がかかることが多いのが 山菜です。又最近ではお漬物とか佃煮などが嫌われる傾向もありますが 自家製のそういったものは 手間暇かけたちょっと一味違う味があるものです。
季節を感じながら味わっていただきたい1品です とママシェフのつぶやきです。